全国的に雨予報の連休初日、特に北陸や東北日本海側では大変な雨となっていました。そんな中、遠征するプランもなく、雨に降られなければ御の字くらいの甘い見通しで秩父の金岳あたりに行こうかと前日決定。この金岳は一般登山道のない山で、P1からP5までのピーク群の総称です。(今回はP1から攻めることにし時計回りで歩くことにしましたが、現地に行ってみると反時計回りの方が良かったと思います。)
尾根伝いながら9月中旬とは思えない蒸し暑さで風もなく、さらにはしばらく人の歩いた跡がないためジョロウグモの巣窟となっていました。藪枝や下草、蜘蛛の巣にウンザリしながら歩いていると徐々に急登や岩場も現れました。どこがP1なのか不明でしたが周囲の景色が藪越しにでも見えてくるとテンションが上がってきます。南には武甲山の尖ったピーク、西には両神山のガチャガチャが見えました。
ルートは明瞭ではないものの基本的に尾根伝いです。落ち葉が多く滑りやすいトラバースや、脆く崩れやすい石・岩を慎重に歩きながら、ところどころに残置ロープがあり、ラペルのポイントを確認しました。「やっぱり逆ルートの方が良かったな」と思いながらも、普段持ち歩かない50mロープを懸垂下降に使用すること3回。もっと慣れて手際よくやらないといけないと感じました。
下山口にたどり着くまで、小枝を時には指揮棒のように、時にはポッターの魔法の杖のように振り回しながら蜘蛛の巣と戦った山行でした。標高は550m程度の山にはまだ秋には早かったようです。
(by Dora)
下山後の温泉は、星音の湯
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