trek-trek clubでは初の海外山行企画。5人で台湾玉山に行ってきました。
これ以上ない良コンディションでご来光を仰ぎ、無事登頂できた祝福と長旅の末の達成感をメンバーで分かち合いました。
下記、今回の登山備忘録です(一部主観あり。。)
台湾登山:
*台湾は暑い。北部は亜熱帯だが南部は熱帯。湿度も高く虫も多いので3000m超の山が好まれる
*日本の百名山に影響を受けてつくられたのが台湾の百岳。その内98座は3000m超。ちなみに台湾全体では3000m超の山が268座があるが4000m超は無し。
*台湾百名岳は入山制限されており1ヶ月前に抽選になる。1日で二桁の人数しか入れないという狭き門。当選したのに体調不良なので登らないとペナルティあり。以降半年抽選に申込みできないとか
*替え玉受験はダメ
*英語はわりと通じない
*ドローンは250g未満であれば登録の必要なく誰でもとばせる
玉山:
*台湾最高峰の玉山(3952m)は人気の山なので1日116名まで入山可能。それでも少ない
*外国人は登山予定日の4カ月前から先着順(24人/日)による許可申請が可能。計画をたてやすい
*ベストなシーズンは11月。冬はもちろん積雪がある。湿度があり雨や霧の日が多いらしい
*嘉義より阿里山を越えて玉山の登山口まで車で90km、2時間半
*入山当日にパスポート持参は必須。入口の管理事務所で本人確認される
*管理事務所からは送迎用のワゴンに乗り塔塔加登山口へ。100元。登山口は2610m。登山開始10:15
*日本の登山ではたいていすれ違うときの挨拶は「こんにちは」だが、台湾はバリエーションが多い。「你好」ニーハオの頻度が高いが小さい声で言うとすかされる。にゃおと猫の声に聞こえるらしい。元気な声で「你好」というと返事をかえしてくれると同時にどわーっと現地語でかえされる。「加油~」
*ストック率高し、登山者の9割超。半分強がシングルストック。ストックのキャップをつけたまま登山している人は約2%、2人だけ
*登山道はよく整備されている。オーバーユースされていないため木道や鎖の状態もよい
*登山道に2か所トイレがあるがトイレットペーパーはない
*野鳥のサイズが大きい、そして人をおそれない。被写体になるとエサがもらえると思っている
*高山植物は日本でみた感じ。日本でも名前がでてこないので台湾でも当然でてこない
*シラビソ、黒松、シャクナゲくらいは分かる
*標高3402mの排雲山荘に14:20到着。山荘は日本の山小屋と避難小屋の中間くらい。ホテル並みか若干下と思っていると大間違い
*マットはペラペラのジョイントマット。薄くて背中が痛く寝られない。寝具はシュラフが貸与される
*食事は台湾料理で料理の種類もある。セルフでビュッフェ形式。お代わりもできる
*売店はなくお酒もジュースもない
*水はおそらく沢の水。沸騰したお湯がもらえる
*ミルクティは食べ終えたアルミお茶碗にセルフでいれる
*玉山バッジや手ぬぐいはおろかグッズが何一つない
*夜は5度近く下がるが、小屋番は半袖短パン
*トイレは水洗だがトイレットペーパーはない
*いびきは万国共通
*森林限界は3600mあたり
*小屋は西側斜面にあり日の出を拝めない。ご来光を見たければ山頂まで行く必要あり
*この日の夜は霧の中で降雨あり。深夜未明になってから晴れ間が広がる
*山頂はスペースがかなりある。高山病でダウンしている人以外はもれなく山頂集合
*ダイアモクスを飲んで気分の悪くなる人もいる
*2時に朝食、すぐに出発する登山隊もある。我々は3時半出発、2時間弱で登頂。日の出は5時50分
*日の出時の気温は0度近い。30分山頂で待機するので防寒着は必須。晴天、風はほどんどなし
*割とモンベルが人気
*下山途中で玉山前峰に登るかどうかは体力次第、往復約2時間。台湾百岳の一つでガレ場の急登が続く
*登山道に落石あり、がけ崩れ箇所もあり気が抜けない
*タイワンカモシカは堂々としている
*テンはかわいい小動物というより内臓を喰らう獣と認識されている
*ツバメというコードネームの女性は足が速い
*あまりに幸せな登山を終えると下山後に「幸」の字が書けなくなる
(by Dora)
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